目次
1.おすすめの介護資格・研修21選
資格・研修名 |
内容 |
受講・受験資格 |
---|---|---|
認知症への理解を深め、基礎的な対応力を身につける公的研修 |
無資格の介護従事者は必修 |
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介護の基本的な知識と技術を学ぶ入門資格 |
なし |
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基本的な介護提供能力と、医療的ケアに関する知識を習得する |
なし |
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介護職の国家資格。現場の中心として幅広く活躍できる |
実務者研修修了 + 実務経験3年以上 など |
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たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを実施するための研修 |
なし |
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介護福祉士の上位資格。教育・指導・質の向上を担う |
介護福祉士 + 実務経験5年以上 + 養成研修の受講 など |
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介護保険制度に基づき、ケアプランの作成や利用者との調整がおこなえる資格 |
医療福祉系の国家資格 + 実務経験5年以上 |
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福祉全般の相談支援の国家資格。施設や行政で活躍 |
福祉系学科卒や実務経験者 |
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精神障がい者の相談援助を専門とする国家資格 |
福祉系学科卒や実務経験者 |
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認知症ケアの実践力を高めるための研修 |
認知症介護基礎研修修了 + 実務経験2年以上 など |
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認知症ケアのリーダーとして指導力を身につける研修 |
認知症介護実践者研修修了 + 実務経験5年以上 など |
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認知症ケアの教育・指導者として活躍するための研修 |
リーダー研修修了者 + 推薦 など |
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認知症ケアに関する高度な知識・倫理観を持つ民間資格 |
認知症ケア経験3年以上の介護職 など |
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高齢者の介護予防を目的とした運動支援をおこなう指導者資格 |
所定の資格 + 実務経験2年以上 |
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重度障がい者の在宅支援に必要な知識と技術を学ぶ研修 |
なし |
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難病患者などの在宅生活を支える養成研修 |
介護職員初任者研修 など |
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視覚・全身性障がいのある人の外出支援を担う研修 |
なし |
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高齢者施設などでレクリエーション活動を企画・実施するための民間資格 |
なし |
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終末期の利用者に対するケア・看取りの知識を学ぶ民間資格 |
所定の資格 + 実務経験2年 |
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高齢者や障がい者の暮らしやすい住環境を提案するための資格 |
なし |
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福祉用具の貸与や販売をおこなう専門相談員として働くための講習 |
福祉用具専門相談員指定講習の受講(医療福祉系の国家資格を保有する場合はなし) |
2.目的・レベル別の介護資格一覧
介護職の基本となる資格・研修
1.認知症介護基礎研修
認知症の基本的な知識とケア技術を学ぶ研修です。認知症患者との接し方や適切な対応方法を習得し、介護施設や訪問介護での実務に活かすことができます。2024年4月から無資格の介護職員は必修となっています。
受講要件:無資格の介護従事者
難易度:★☆☆(修了要件のみ)
取得期間:最短1日
研修費用:無料〜5,000円程度 (自治体によって異なる)
認知症介護基礎研修の詳細はこちらの記事で解説!
認知症介護基礎研修の対象者や受講方法を徹底解説
2.介護職員初任者研修
介護の基本的な知識と技術を学べる入門資格です。介護業務の基礎を体系的に学び、食事・排泄・入浴など身体介助をおこなえるようになります。無資格・未経験から介護業界で働く多くの人が取得しており、訪問介護員などとして働くには実質的な必須条件とされることもあります。
受講要件:なし
難易度:★☆☆(修了試験あり・合格率約100%)
取得期間:約1~4ヶ月(130時間)
研修費用:無料〜10万円程度(実施機関によって異なる)
介護職員初任者研修の詳細はこちらの記事で解説!
介護職員初任者研修とは 働きながら取るには? 試験や講習も解説
3.介護職員実務者研修
介護職員初任者研修の上位にあたる資格で、実務に必要な知識や技術を掘り下げて学ぶことができます。修了することで、喀痰吸引等研修の基本研修が免除されるため、医療的ケアの習得に向けた入門的な研修とも位置づけられます。また、訪問介護の「サービス提供責任者」として配置されるために必要な資格でもあります。将来的に介護福祉士を目指す人にとっては、受験要件として必須となる研修です。
受講要件:なし
難易度:★☆☆(修了試験なし・合格率約100%)
取得期間:約4〜6ヶ月(450時間)
研修費用:10万円〜15万円程度
介護職員実務者研修の詳細はこちらの記事で解説!
介護職員実務者研修とは? 費用や働きながら取るポイントも解説
4.介護福祉士
介護職の専門家として、施設や病院などで高いスキルを発揮できる国家資格です。この資格を取得することで、現場でのリーダー的な役割を果たすことができ、資格手当や昇給、キャリアアップが期待できます。
受験要件:介護福祉士養成施設卒業 など
難易度:★★★(国家試験・合格率約70〜84%)
取得期間:最短2年(養成施設ルートの場合)
学習費用:100万~200万円程度(養成施設の学費)
受験料:1万8,380円
介護福祉士の詳細はこちらの記事で解説!
介護福祉士とは? 資格取得方法や勤務先、仕事内容、年収について解説
介護福祉士におすすめの資格・研修
5.喀痰吸引等研修
介護施設で医療的なケアを必要とする利用者のたんの吸引や、経管栄養をおこなうための研修です。医療的ケアを必要とする不特定多数の人に対しての知識を身につける「第1号」「第2号」研修と、特定の人に対する医療的ケアを学ぶ「第3号」研修があります。修了すると、医師の指示や一定の条件のもとで医療的ケアの実施が認められるため、介護職としてのキャリアアップや業務の幅を広げることにつながります。
受講要件:なし
難易度:★★☆(事前講習・実技試験あり)
取得期間:基本研修50時間 + 実地研修(第1号・第2号)、基本研修9時間 + 実地研修(第3号)
研修費用:10万円〜15万円(実施機関によって異なる)
喀痰吸引等研修の詳細はこちらの記事で解説!
喀痰吸引を介護職・介護福祉士がおこなうには?資格取得に必要な研修や費用について徹底解説
6.認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格として位置づけられる民間資格です。チームを指導し、質の高いサービス提供を推進するリーダー的人材を育成します。また、介護職員への教育や多職種連携を推進する役割もあり、マネジメント力を磨きたい人、地域包括ケアの中核を担いたい人におすすめの資格です。
受験要件:介護福祉士としての実務経験5年以上 + 600時間の研修カリキュラム受講
難易度:★★★(実務経験・長期研修・試験あり)
取得期間:1年〜1年半程度(eラーニング + 集合研修 + 実習)
学習費用:30万円〜60万円程度(実施機関によって異なる)
認定介護福祉士の詳細はこちらの記事で解説!
認定介護福祉士になるには?資格取得にかかる費用やメリットを解説
相談・支援の専門職を目指す資格
7.ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護が必要な高齢者のケアプランを作成し、事業者・医療機関・自治体などと連携しながら、最適な介護サービスを提供できるよう調整する役割です。介護保険制度の中心的役割を担うため、制度に対する深い理解と、利用者・家族・サービス提供事業者・医療機関をつなぐマネジメント力が求められます。
受験要件:医療福祉系の国家資格に基づく実務経験5年以上 など
難易度:★★★(国家試験・合格率約30%)
取得期間:試験合格後の実務研修87時間以上 + 実習3日間
学習費用:2万〜5万円前後(参考書・講座など)
受験料:7,000円〜1万4,000円(都道府県によって異なる)
ケアマネジャーの詳細はこちらの記事で解説!
ケアマネジャー(介護支援専門員)とは? 受験資格や実務研修の内容、仕事内容ついて解説!
8.社会福祉士
日常生活になんらかの困難を抱える高齢者・障がい者・子どもなどの相談に応じ、支援する国家資格です。高齢者福祉や障害者福祉、児童福祉、保健医療などさまざまな領域で活躍しています。福祉のスペシャリストとして、地域包括支援センターや医療機関などでチームの中核を担うことも多く、ケアマネジャーなど多職種との連携も求められます。
受験要件:福祉系大学卒業など
難易度:★★★(国家試験・合格率29〜58%)
取得期間:最短4年(養成施設ルートの場合)
学習費用:100万~200万円程度(養成施設の学費)
受験料:1万9,370円
社会福祉士の詳細はこちらの記事で解説!
社会福祉士とは? 資格取得方法や勤務先、仕事内容、給料について解説
9.精神保健福祉士
精神疾患・精神障がいを抱える人やその家族を支援する国家資格です。病院やクリニック、地域生活支援センターなどで、相談援助や社会復帰の支援、関係機関との連携・調整などをおこないます。精神障がいに関する専門的知識を持つ相談援助職として、福祉・医療の現場で活躍できます。
受験要件:保健福祉系大学および一般養成施設卒業など
難易度:★★★(国家試験・合格率約64〜71%)
取得期間:最短4年
学習費用:約100万円〜200万円(養成施設の学費)
受験料:2万4,140円
精神保健福祉士の詳細はこちらの記事で解説!
精神保健福祉士(PSW)とは? 国家試験の概要や仕事内容、年収について解説!
認知症ケアのスキルアップ資格・研修
10.認知症介護実践者研修
認知症の人を介護するうえで必要な知識・技術の習得を目的とした研修です。認知症介護の理念をはじめ、行動・心理症状(BPSD)への理解や適切な認知症介護、ケアの質を高める実践的な内容を学びます。
受講要件:認知症介護基礎研修修了 + 実務経験2年以上など(都道府県によって異なる)
難易度:★☆☆(修了要件のみ)
取得期間:約4週間(研修機関によって異なる)
研修費用:無料〜5万円(都道府県によって異なる)
11.認知症介護実践リーダー研修
認知症ケアの現場でリーダーシップを発揮できる人材を育成するための研修です。認知症介護の技術に加え、チームケアを実施するため現場をけん引する力を身につけます。また、多職種との連携や職場内の指導体制構築にも貢献できる人材を目指します。
受講要件:認知症の人の介護業務に5年以上従事 + 認知症介護実践者研修修了後1年以上経過している人 など
難易度:★★☆(原則として修了要件のみ)
取得期間:1〜3ヶ月(都道府県によって異なる)
研修費用:無料〜6万円程度(都道府県によって異なる)
12.認知症介護指導者養成研修
認知症ケアの指導者として、施設や地域の教育・指導に携わる人材を育成するための研修です。認知症介護に関する高度な知識や教育技術、研修プログラム作成能力などを養い、自治体の施策にも寄与する役割が求められます。
受講要件:医療・福祉系の国家資格 + 認知症介護実践リーダー研修修了 + 介護業務に5年以上従事 など
難易度:★★★(高度な講義・実習など)
取得期間:2〜3ヶ月
研修費用:23万円(教材費・保険料別)
※自治体の推薦により受講料が免除される場合あり
13.認知症ケア専門士
一般社団法人日本認知症ケア学会が認定する民間資格です。認知症ケアに関する専門的知識や技術、倫理観を備えた専門技術士を養成することを目的としています。認知症のある人と、その家族に対するケアの質を高めるほか、職場内での信頼や評価向上にもつながります。医療職や介護職を中心に、幅広い職種で取得が広がっています。
受験要件:認知症ケア実務経験3年以上
難易度:★★☆(筆記試験あり・合格率およそ50%)
取得期間:約8〜10ヶ月(受験申請から資格取得まで)
学習費用:2万〜4万円(講座・テキスト代など)
受験費用:3万5,000円(受験料、登録申請料)
仕事の幅を広げる資格・研修
14.介護予防運動指導員
高齢者の健康寿命延伸を目的とし、介護予防のための体操や運動プログラムを指導できる人材を育成する民間資格です。筋力低下や転倒予防に効果的な運動メニューの知識を身につけ、地域包括支援センターや高齢者施設などで活かせます。介護職に加え、健康運動指導士や理学療法士など幅広い職種の人が取得しており、健康づくり支援のスキルアップとしても有効です。
受講要件:医療・福祉・介護・運動指導をはじめとした資格保有者 など
難易度:★☆☆(講習受講後、指定事業者にて修了試験を実施)
取得期間:5日〜1ヶ月(実施機関によって異なる)
研修費用:6万円~10万円程度(実施機関によって異なる)
15.重度訪問介護従業者養成研修
重度の肢体不自由や知的・精神障がいのある人の在宅生活を支援するための研修です。この研修を修了することで、無資格でも重度訪問介護サービスに従事できます。研修には「基本課程」と「追加課程」、上位資格となる「統合課程」があり、統合課程を修了すると、喀痰吸引や経管栄養といった医療的なケアをおこなえるようになります。
受講要件:なし
難易度:★☆☆(講習受講後、指定事業者にて修了試験を実施)
取得期間:最短2日(実施機関によって異なる)
研修費用:2万円〜5万円(実施機関によって異なる)
重度訪問介護の詳細はこちらの記事で解説!
重度訪問介護とは?必要な資格や仕事内容、サービス、対象者について解説します
16.難病患者等ホームヘルパー養成研修
難病を抱える人が自立した在宅生活を送れるよう、支援できる人材を育成する研修です。訪問介護の現場で、難病に関する専門的な知識と技能を活かし、利用者のQOL(生活の質)向上や社会参加をサポートします。「入門課程」「基礎課程I」「基礎課程II」の3つのカリキュラムがあり、いずれかを取得すれば資格を取得できます。
受講要件:介護職員初任者研修修了、もしくは履修中 など(保有資格によって受講できる講座が異なる)
難易度:★☆☆(修了要件のみ)
取得期間:1日
研修費用:基礎課程Iはおよそ1万円、基礎課程IIはおよそ1万2,000円(実施機関によって異なる)
17.ガイドヘルパー(移動介護従事者)
障がいのある人の外出を支援するための資格です。障がい福祉サービスを提供する事業所に所属し、一人での外出が困難な人が安全に移動できるようサポートします。また、初めて訪れる場所での不安を和らげるなど、心身の両面をサポートする役割が求められます。
受講要件:なし
難易度:★☆☆(修了要件のみ)
取得期間:最短2日(実施機関によって異なる)
研修費用:1万5,000円〜5万円程度(実施機関によって異なる)
ガイドヘルパーの詳細はこちらの記事で解説!
ガイドヘルパー(移動介護従事者)とは?仕事内容や資格の種類・取得方法を解説
18.レクリエーション介護士
高齢者に楽しみや生きがいを提供するレクリエーションの知識や、実行スキルを身につけるための民間資格です。認知症予防やQOL向上への貢献が期待されており、2級、1級、マスターの3つがあります。
受験要件:なし
難易度:★☆☆(筆記試験あり)
取得期間:最短2日(実施機関によって異なる)
学習費用:3万5,000円(実施機関によって異なる)
19.終末期ケア専門士
人生の最終段階にある人へのケアに必要な知識や技術を体系的に学ぶ民間資格です。医療・介護に関わる職種を対象に、エビデンスに基づいた臨床ケアができる人材の育成を目的としています。疾患別のターミナルケアや、本人・家族への心のケアを学ぶため、看取りケアの質を高めたい介護職におすすめの資格です。
受験要件:医療・福祉系の国家資格 + 実務経験2年以上
難易度:★★☆(試験あり・合格率およそ65%)
取得期間:3〜10ヶ月(試験申請〜認定まで)
受験料:2万4,200円(受験料、登録申請料)
20.福祉住環境コーディネーター
高齢者や障がいのある人にとって安全で快適な住環境を提案するための資格です。バリアフリー住宅や福祉用具の選定、住宅改修のアドバイスなどに関わります。医療・福祉・建築関係者をつなぐ調整役として、介護現場だけでなく住宅業界や行政機関でも活躍します。2級・3級は誰でも受験可能で、1級は高度な知識を必要とします。
受験要件:なし
難易度:★★☆(2級の合格率50〜60%程度、1級は20%前後)
取得期間:6ヶ月程度(独学・通信講座など)
受験料:3級 5,500円、2級 7,700円、1級 1万2,100円
福祉住環境コーディネーターの詳細はこちらの記事で解説!
福祉住環境コーディネーターとは?仕事内容や試験の合格率を徹底解説
21.福祉用具専門相談員指定講習
福祉用具の選定や販売、使用方法の指導などを専門的におこなう福祉用具専門相談員を養成するための講習です。介護用品を扱う事業所では、原則として2名以上の配置が義務付けられているため、介護・福祉業界で需要の高い資格の一つといえます。
受講要件:なし
難易度:★☆☆(修了試験あり)
取得期間:7日〜3ヶ月(50時間の指定講習、修了評価試験)
研修費用:3万5,000円〜5万円(実施機関によって異なる)
福祉用具専門相談員の詳細はこちらの記事で解説!
福祉用具専門相談員ってどんな仕事?業務内容、働ける場所などを徹底調査!
3. 介護の仕事に資格は必要?
介護職の多くは無資格・未経験でも始められます。ただし、資格があることで業務範囲や待遇、キャリアの選択肢が大きく広がります。資格を取得するメリットは以下のとおりです。
介護への理解が深まり、実践力が身につく
介護資格を取得することで、利用者に対し適切なケアをおこなうことができます。例えば、認知症の人への接し方や安全な介助方法など、現場で必要とされる実践的なスキルが身につきます。
業務の幅が広がる
資格を持つことで、身体介護や医療的ケアなど、専門性の高い業務にも携われるようになります。職場によっては資格がなければできない業務もあり、責任ある立場を任されることもあります。
収入・キャリアアップにつながる
資格を取得すると、資格手当の支給や基本給の加算がある場合が多く、収入アップが期待できます。また、介護福祉士などの上位資格を取得することで、サービス提供責任者やケアマネジャーなど、専門職へのキャリアパスも開けます。
職場の選択肢が広がる
訪問介護や医療的ケアが求められる職場では、就業条件として一定の資格が設けられていることもあります。保有する資格に応じて、働ける職場の選択肢が大きく広がります。
信頼を得やすくなる
資格があることで、利用者やその家族、ほかの職種からの信頼を得やすくなります。仕事に対する自信にもつながり、やりがいを持って働くことができます。
4. 介護資格はどんな順番で取ればいい?
介護資格には、無資格・未経験から取得できるものと、実務経験などいくつかの条件が必要なものがあります。必ずしも決まった順番があるわけではありませんが、条件のない資格から始めて、段階的にステップアップしていく流れが一般的です。
無資格で介護職に就いた場合は、認知症介護基礎研修の受講が義務付けられているため、まずはこの研修を修了する必要があります。

そのうえで、多くの人が最初のステップとして受講するのが、介護職員初任者研修です。初任者研修を修了すれば介護職員実務者研修の一部が免除されるといったメリットもあります。
実務者研修を修了すると、国家資格である介護福祉士の受験資格を得られます。介護福祉士としてキャリアを重ねることで、認定介護福祉士やケアマネジャーなどの上位資格にもチャレンジできます。
順番はあくまで目安ですが、取得時の免除制度や将来のキャリアを考慮すると、順を追って取得することで効率よくスキルアップが図れます。
5.介護資格の取り方
介護資格は、指定の研修を受講し、修了認定(または試験合格)を受けることで取得できます。資格によっては通信講座や通学講座を併用できるものも多く、働きながらの取得も可能です。ここでは、主な取得方法を紹介します。
通信・通学講座で学ぶ
資格スクールや福祉系の学校で受講します。自宅学習と通学(スクーリング)を組み合わせた形式が主流です。学習時間や費用は講座によって異なりますが、自分のペースで学習できるのが特徴です。
求人サイト「ジョブメドレー」では、資格取得スクール「ジョブメドレースクール」を運営しています。介護職員初任者研修講座を提供していますので、興味のある人は内容をご確認ください。
ハローワークを活用
離職中の人や収入が一定以下の人は、ハローワークを通じて「公共職業訓練」や「求職者支援訓練」などの制度を利用できます。条件を満たせば介護職員初任者研修や実務者研修を無料で受講できます。詳しくはお近くのハローワークや、厚生労働省のウェブサイトをご確認ください。
6.介護資格は目的別に選びましょう
介護の資格には、未経験から取得できる入門資格から、スキルアップ・キャリアアップに役立つ専門資格まで、さまざまな種類があります。どの資格を選ぶかは、自分のキャリアの目標やライフスタイルに合わせて考えることが大切です。
介護業界で長く活躍したいと考えているならば、まずは介護職員初任者研修などの基本資格を取得し、実務経験を積みながら段階的にレベルアップしていくのがおすすめです。